─ついに完成となりましたが、現在のご感想を教えてください。
今回は、私が直接ローカライズ作業を行っていたわけではないので、大変だったのはスタッフだったと思います。The Elder Scrolls IV: オブリビオン(以下、オブリビオン) をすでに遊んでいるファンの皆さんは、弊社の作品がいかに大ボリュームかをわかっていただいていると思いますが、Fallout 3 はテキストに加えて、ボイスもすべて日本語にしました。そんな日本語版の発売が、海外版のリリースから約 1 月しか時間を空けていませんので、改めて考えるとムチャなスケジュールだったかなあ、と (笑)。なんとか間に合わせることができまして、今は正直ホッとしております。
─海外産 RPG ならでは、の楽しみかたを教えてください。
海外産 RPG と日本の RPG の決定的な違いは、自由度の高さですね。いわゆる日本の RPG は、用意された一本の道の上を歩いていくもので、誰でも同じ体験が楽しめます。ですが、海外産の RPG は、箱庭のように作りこまれた世界を自由に探索できる。メインストーリーを進めてもいいし、それをまったく無視して探検に出かけてもかまいません。どう進めるか、どう遊ぶかはすべてプレイヤーの思いのままです。
自由に遊べる=不親切、と思われるかもしれませんが、迷わないようなシステムが多数盛り込まれています。複数のクエストを同時に受けても、今どのクエストを受けているのか、次の目標は、次はどこに向かうのか……といった情報を "Pip-Boy 3000" という端末で調べられるため、逆に親切すぎるくらいかもしれませんね。
─日本の RPG のファンに向けて、本作の見所やアドバイスを教えてください。
これは私の個人的な意見なのですが、日本の RPG は誰が遊んでも、みな同じストーリーをたどり、同じエンディングを迎えるため、"遊ばされている" と感じます。それが本当に "RPG"、"ロールプレイ" といえるのか、疑問を感じるわけです。自分の好きなように遊べないわけですからね。
そういう観点から見れば、Fallout 3 は、用意されたフィールドの中で自分の好きな生活をおくれる、"真の意味での RPG" だと思います。善悪の概念もありますので、善人になることはもちろん、悪人になりきって遊ぶこともできるわけです。クエスト 1 つとっても解決策は多数ありますので、自分なりに "こういうキャラクターを演じてみよう" というマイルールを作り、それになりきって遊んでみると、おもしろいと思います。
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Xbox 360 ならではのマシンパワーを生かして作り込まれた美麗なイベントシーンのグラフィックは必見。 |
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一見 FPS に見える本作だが、戦闘シーンはコマンド入力式 RPG のように進行させることも可能。シューティングが苦手でも、問題なく楽しめる。 |
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─逆に、日本産 RPG との共通点はあったりするのでしょうか。
敵を倒したり、クエストをクリアーすると経験値がもらえ、経験値が溜まるとレベルアップ……という基本的な RPG のシステムは、日本の RPG とそう変わりありませんよ。あとは、弊社がこれまで出してきた RPG、オブリビオン などがそうですが、戦闘シーンは基本的にリアルタイムで進行するアクションでした。ですが本作では、※コマンド入力式 RPG に近い感覚でバトルを楽しめます。基本は一人称視点のゲームなので、一見 FPS と思われる方も多いかもしれませんが、本作はあくまで RPG です。シューティングが得意ではない人でも、問題なく楽しめますよ。