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密度の濃い大人のエンターテイメント グランド・セフト・オートIV

株式会社カプコン
『グランド・セフト・オートIV』日本語版プロデューサー
大原 晋作氏

大原 晋作氏


――『グランド・セフト・オートIV』は、同シリーズ待望の新作ナンバリング タイトルとなっているわけですが、これまでのシリーズとの違いは?

今回の「IV」は、ナンバーがついているだけあって、前作「Ⅲ」の正統な続編と考えていただいてよいと思います。7 年ぶりのナンバリング タイトルということで、開発元の Rockstar Gamesもかなりの意気込みで続編を作りました。「Ⅱ」までは 2D だったグラフィックが「Ⅲ」から 3D に変わって爆発的なヒットを記録し、このシリーズを多くの人に知ってもらうきっかけになったのですが、本作「IV」ではそれと同じくらいのインパクトで、ボリュームやスケール感などが生まれ変わっています。

「Ⅲ」からこれまで 2 本の作品が発売されていますが、中でも『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』では「Ⅲ」からマップの広さや自由度の高さというところで、かなり画期的な進化をとげました。しかし、「IV」はそこからさらに内容が詰まっています。マップの面でいえば、「サンアンドレアス」は平面的に広かったのですが、本作ではシリーズ通しておなじみの舞台となっているリバティーシティを全く新しく作り直し、非常に密度の高いつくりになっています。新世代のゲーム機ならではの細部までの作り込みがされていて、かなりやりごたえのある内容になっています。

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――グラフィックやクルマの挙動なども含め、さらにリアル感が増しているということですが。

今回、Rockstar Games が「グランド・セフト・オート」シリーズのために開発したといっても過言ではない新しいエンジン「RAGE (Rockstar Advanced Game Engine)」と人体の動きなどで定評のあるユーフォリア(euphoria)エンジンが搭載されていて、物理演算がかなりしっかりとなされています。クルマの挙動や音、街の中にある建物やオブジェクト……さまざまなものが物理演算で処理されていて、たとえばクルマを運転していて電柱に当たったり、他のクルマに接触したというときも、ヘコみや衝撃、音まで、とても現実的な表現になっています。クルマがいろいろなものにぶつかって壊れていくという部分は、今までもずっとあった要素ではあるんですが、その表現がかなり進化しているので、これまではどうしても「ゲームをやっている」という感じが強くあったのですが、今回の「IV」ではもっとリアルに自分がクルマを運転している感じや銃を撃っている感じを体感していただけるのではないでしょうか。ロケットランチャーひとつとっても、撃ったときの反動、ロケットが飛んでいく軌道、ぶつかるまでの時間や爆発まで、かなり実際のものに近いと思いますよ。


――生まれ変わったリアルな街の中で、どんな人間たちが描かれるのでしょうか。

本作の主人公はニコ・ベリックという 30 代半ばの、東ヨーロッパから来た移民の男性です。ニコには、リバティーシティで暮らすローマンという従兄弟がいて、ローマンに半ば騙されるようなかたちで彼はリバティーシティに来ることになります。おいしい話を聞かされて実際にニコがリバティーシティに来てみると、実はローマン自身は借金まみれで、ニコのアメリカでの生活はいきなりマイナスからスタート。ストーリーの流れとしては、そこからニコがどうやって這い上がって成功を掴んでいくかというところになります。

本作ではキャラクターが徹底的に作り込まれていて、ひと癖ふた癖あるような人物が以前に増してたくさん登場します。どのキャラクターも服装から話し方、しぐさ、モノの考え方まですべてにおいて練られていて、たとえば序盤で仲間になるキャラクターでリトル・ジェイコブというジャマイカ系アメリカ人がいるのですが、彼の話す言葉というのが、かなりのジャマイカン訛りなんです。カタコトで英語がわかる方だったり、もっと普通に英語が聞き取れる人でも、彼の言葉はたぶん理解できないだろうというぐらい (笑)。そのあたりが本当にリアルなんですよね。そういった、街で出会ったいろいろな人と一緒に遊びに行ったり、仲良くなることによっていろいろなメリットがあったり、人間関係を築くことでストーリーの展開にさまざまな影響を及ぼしていきます。

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――本作の中で「携帯電話」がキーアイテムとして新たに登場しているとのことですが。

携帯電話は現代人のマストアイテムの 1 つであり、このゲームでもかなり重要な役割を果たすものになっています。使い方としては、実際のケータイと同じように電話をしたり、メールの送受信ができますので、たとえばミッションに関わる部分でいえば、人質の様子の写メを依頼人に送ったり、誰かを消せというミッションなら、依頼人からターゲットの写真がケータイに送られてきて確認するとか。使い道は本当に多岐にわたっていますね。

あとはやはり、現実世界と同じように、ゲーム中でもケータイは人間関係を構築する上での大切なツールになっています。ストーリーを進める中で出会った人の連絡先はケータイに自動的に登録され、仕事の依頼や遊びの誘いが電話やメールできます。相手は相手の時間で生活していますから、とんでもない時に電話がかかってきたりもするんです。ゲーム中、ニコにガールフレンドができて、彼女からデートの誘いの連絡がくるんですけど、僕がプレイしているときはいつもそれが本当にタイミングが悪くて (笑)。「なんでこんな忙しい時に!」って、そのあたりも、ものすごくリアルですよね。


――オンライン マルチプレイではどんな遊び方ができるのでしょうか?

チーム戦やデスマッチなど、最大 16 人で遊べるさまざまなモードが用意されています。その中で「コップス&クルックス」というモードがあるんですが、これは “けいどろ” みたいなもので、警察と悪者にチームで分かれてプレイするという構図になっています。ほかにも街中をレースするモードだったり、かなりいろいろな種類の遊び方が用意されています。今回はさらにボイスチャットができるので、知らない人と話しながらプレイするというのはこれまでにない緊張感があったり、毎回新鮮なプレイ感覚が味わえるのではないでしょうか。世界中の人と一緒に遊べますので、『グランド・セフト・オート』ならではの大胆なプレイを楽しんでほしいですね。


――本筋のミッション以外のお楽しみはどんなものがありますか?

リバティーシティでは街中にいろいろなレクリエーション スポットが用意されていて、仲間や彼女と一緒に遊びに行ったりすることができます。個人的にはショーパブがすごく好きなんですけど、そこに行くと芸人さんがいるんです。歌を歌う人もいれば、寒いマジックをやる人がいたり……でもそれが見ているうちに楽しくなってくるんですよ (笑)。ボーリング場、ビリヤード、ダーツなんかもありますね。あと、街のところどころにゲームの筐体があって、それがかなりちゃんと作り込まれているよくできたゲームなので、ハマっちゃう人もいるんじゃないかな。小ネタ的な要素は本当に数えきれないほどあるので、そういったところも充分に楽しんでいただけるんではないでしょうか。


――ユーザーにメッセージをどうぞ!

北米の発売から約半年という、ゲームの物量に対しては比較的早い段階でローカライズを進めることができたのではないかと思います。非常に良い作品になっていますので、次世代機を持っている方にとって、大人のエンターテイメントとして損のない 1 本だと思います。ぜひ、今まで「グランド・セフト・オート」シリーズをプレイしたことがない方にも触れていただきたいですね。


グランド・セフト・オートIV

ゲーム概要

Welcome to Liberty City
現代のアメリカンドリームとは何か?

東欧からリバティーシティへ来たばかりのニコ・ベリックにとってそれは、過去の悪夢から逃れるための希望。そして彼の従兄弟ローマンにとっては、このチャンスの街で掴むべき成功。だが現実は借金にまみれ、ヤミ金業者や泥棒、反社会的な連中にこの街の裏社会に引きずりこまれていく…。そこで彼らが目の当たりにしたのは、金や地位を崇拝するこの街の現実。持てる者にとってここは夢の街でも、持たざる者にとっては悪夢の街なのだ。


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