――『TUROK(テュロック)』の世界観とストーリーについてお教えください。
まず、伝説の特殊部隊「ウルフパック」のリーダーであったローランド・ケーンという男が、軍を裏切って行方不明になっていたのですが、地球から遠く離れた「ブラックウォーター」という惑星で活動をしていることが判明します。その男を捕まえるために、ウイスキー中隊という部隊がブラックウォーターに派遣されるのですが、このウイスキー中隊に、主人公であるジョセフ・テュロックが参加することになります。テュロックは、かつて「ウルフパック」に所属していた軍人で、その経歴を見込まれてケーンを追う任務に当たります。しかし、惑星に着陸する直前に、中隊が乗っていた宇宙船にミサイルが打ち込まれ、テュロックはただ 1 人の仲間と一緒に、ブラックウォーターに投げ出されてしまいます。 舞台となるこの惑星は、小型の恐竜がトコトコ目の前を走っていたり、白亜紀に存在していたような巨大なシダ植物が生い茂るうっそうとしたジャングルがあったり……まるで、中生代の地球そっくりの環境が作られています。テュロックは、バラバラになってしまったウイスキー中隊のメンバーを探しながら、巨大な恐竜や、敵の傭兵、元ウルフパックの手練の兵士たちと、生き残りをかけた壮絶なサバイバル アクションを繰り広げていきます。

――この作品の大きな魅力はどんなところにありますか? 味方 vs 恐竜 vs 敵兵という、三つ巴の戦いが表現されているというところですね。中でも序盤で 1 番印象的なシーンとして、まだ主人公自身も恐竜の存在について半信半疑の状態のときに、敵兵と遭遇し戦闘になったとき、森の奥から巨大な恐竜が突然現れて、敵兵を次々と飲み込んで去っていくという場面があります。自分たちと敵兵の戦いだけでなく、そこにもう1つ恐竜という「人間にとっての敵」という全く別の要素が絡んでくるところがゲームのポイントになります。恐竜が現れたら恐竜と戦わなければいけないし、敵とも戦わなければならない。もちろん場所によっては、敵と恐竜を同時に相手しなければならない状況もあり、その中でストーリー的には仲間との確執や傷が生まれたりします。そんな窮地に立たされたウイスキー中隊で繰り広げられるドラマを楽しんでいただければと思います。 また各ステージでは、ストーリーの進行にしたがって、昼、夕方、夜、明け方と、時間が移り変わっていきます。時間によって、ジャングルの見た目がずいぶん変わってくるんです。昼の時間帯などは景色を楽しむ余裕があると思いますが、夜は本当に視界が暗くなって、恐竜や敵兵がどこに潜んでいるのかもわからない。でも、どこかから恐竜の息づかいが聞こえてきたり、かなりリアルな緊張感を生み出す作りになっています。それに加えて視覚エフェクトとして、明順応、暗順応があるので、暗闇に目を凝らす感覚も味わえるかと思います。
――主人公の最終的な目標は? 冒頭では、ケーンを追うことが目標でしたが、惑星に不時着した時点で、生き残ること自体が第 1 の目的となります。その目的はストーリーが進行するにつれ変化していくのですが、バラバラになった中隊の人数がある程度集まった時点で、いったん地球に帰ることを隊長が提案します。しかしその後、アクシデントによりチームの指揮系統が乱れ、惑星から脱出するにしても、それともケーンを追うにしても難しい状況に陥ります。そんな中で、元ウルフパックの仲間達と遭遇し、最終的には、テュロックがウルフパックの一員であった自分の過去とどのように向き合っていくかが焦点となっていきます。
――恐竜が登場するところがとても特徴的な作品だと思うのですが、なぜ、恐竜がフィーチャーされているのでしょうか。 以前、「時空戦士テュロック」(1997年、NINTENDO64) という、『TUROK(テュロック)』の元ともいえるタイトルがあったのですが、このゲームは、アメリカの同名コミックをベースに作られたもので、原作のキーワードが「ダイナソー (恐竜) ハンター」でした。もう 1 度、次世代機の表現力でリメイクした FPS を作ったらどうなるだろうというところで、この作品が誕生しました。もちろん本作『TUROK(テュロック)』自体は、N 64 版とはまったく違う、オリジナルのストーリーとなっています。登場する恐竜も多岐にわたり、爪と牙ですばやく襲い掛かってくるもの、樹上から奇襲しようと人間たちを狙うもの、毒を吐き出して遠距離から襲ってくるものなどが、迫力あるグラフィックで描かれています。恐竜を実際に見たことがある人はいないので、リアルな、というのもおかしいのですが、ぬめぬめとした、爬虫類特有の細かな質感や動きまで、かなり精密に描写されていると思います。 登場する恐竜は、サイズで分けるとだいたい 4 種類、人間の脚くらいのサイズのものから、人間サイズを遥かに超えるものまであります。また、場所によって皮膚の色が違ったり、行動が違っていたりして、まとめていくとかなりの数になると思います。行動属性は、大きく 3 つあって、まったく襲ってこない草食恐竜の類、こちらが攻撃しないと襲い掛かってこないもの、人間を発見し次第襲い掛かってくるもの、などがいます。加えて、恐竜の卵を攻撃したりすると、巣穴から親の恐竜が出てきたりなど、細かい演出もあります。
――アクションについては、どんな特徴がありますか? ジャンルが FPS なので武器の種類と攻撃のバリエーションがポイントだと思います。 特にナイフと弓を使ったアクションが、特徴的な部分ですね。この 2 つの武器は、音を立てずに敵を倒すことができるんです。たとえば、敵兵が何人か、ある程度離れてぽつぽつと存在しているところに、ショットガンでバーン! と突っ込んで行くと、周りにいる敵兵が銃声で集まってきて、気づいたら 5 対 1 みたいな大変な状況になってしまうんですが、ゆっくり近づいて、1 人ずつ倒していけば、落ち着いて進んでいくことができます。もちろん、派手な戦闘がお好きな方は、従来の FPS のように突撃して撃ち合うという楽しみ方もできますが、弓とナイフを使ったステルスキルの緊張感は、『TUROK(テュロック)』ならではといえます。

――ローカライズで苦労した点は? 1 番、気を使ったのは、やはり日本語化の部分です。特に、この作品はフルボイスなので、音声の収録数もかなりの量があるのですが、軍の人たちが使うちょっと荒っぽい言葉を、汚すぎない言葉、自然な日本語に変えていく部分で、翻訳の方にものすごく苦労をかけましたね。収録の時に実際のシーンを見ながら、「ここはこれだとニュアンスが違ってきちゃうからこう変えよう」「こっちのほうがキャラクター性が出るよね」とその場でセリフを変えていったりしました。また、中盤はチームとして行動することが多くなるので、メインの会話の脇でのキャラクター同士の掛け合いがけっこうあるんです。たとえば、テュロックとスレイドが話してる間に、別の仲間同士が「今度のボーナスで何を買う?」とか「もうイヤだ!」みたいな会話を同時にしていたりして、ゲームの筋とは直接関係ないのですが、ちょっとした会話があったりするので、そちらもちょっと耳を傾けていただけたら嬉しいです。 声優さんを選ぶときにも、基本的には男性陣しか登場しないゲームなので、どんな雰囲気にしようかというところで、悩みました。ヒーロー風の雰囲気にするという選択肢もあったんですが、やはり登場キャラクターの年齢層が高いというのもあって、洋画に近い雰囲気の渋い声を持っている方という視点で、主人公テュロックは、立木文彦さんに演じていただきました。また、洋画の吹き替えなどで活躍している大友龍三郎さんがスレイドという重要なサブキャラクターを演じてくれています。
――Xbox LIVE では、どんなお楽しみがありますか? まず、「デスマッチ」「チーム デスマッチ」「キャプチャー ザ フラッグ」など、オーソドックスなマルチプレイ モードが 3 つ用意されています。これ以外にも、「ウォーゲーム」というモードでは、ウルフパックとウイスキー中隊に分かれて、それぞれ与えられたミッションをクリアし、勝敗を決めるというモードがあります。 また、協力バトルというモードでは、プレイヤー同士がチームを組んでAIの敵を攻略することができます。 それとマルチプレイ中にも恐竜は両者の敵として登場します。恐竜たちは、基本的には近くに動いてるものがあると襲いかかってくるんですが、熱源に注意を引き寄せられるという性質を持っています。たとえばショットガンで照明弾を敵兵に向けて撃つと、恐竜が照明弾の熱源があるほうを優先して襲います。あるいは恐竜が 2 体いる場合には、恐竜に照明弾を撃つと恐竜同士で戦わせることもできます。これはシングルプレイでもマルチプレイでも有効な、ちょっとしたプレイのコツですね。

――ユーザーの皆さんに、メッセージをお願いします! 『TUROK(テュロック)』のレーティングは、ちょっと高めの CERO - D 指定となっています。描写が少し生々しいところがあるということが理由なのですが、その分、対象年齢のユーザーの皆さんに楽しんでいただける、ゲーム性の高さとストーリーの渋さをあわせ持った骨のあるゲームだと思います。シングルプレイモードで、洋画のような深いストーリーを楽しみつつ、マルチプレイモードでは、フレンドと一緒にこの世界観を楽しんでいただければと思っています。1本で何回もおいしいタイトルなので、ぜひ遊んでみてください。 TUROK(テュロック) ゲーム概要 近未来の地球から彼方の惑星に不時着した、特殊部隊隊員・テュロックの壮絶なサバイバルを描く、SF タッチのサバイバル・アクション・シューターです。 最新鋭の兵器で武装した謎の私設軍隊と、敵味方の区別なく人間に襲いかかる獰猛な恐竜たちとの間で、「倒すか、倒されるか、それとも倒させるか」の、三つ巴の戦闘が繰り広げられます。 鬱蒼としたジャングルや謎の研究施設など、戦闘位置によって優劣が変わる多彩なステージ、テュロックの封印された「過去」、敵軍を指揮するかつての上官との再会、そして特殊任務の裏にある真実など、今までの FPS にはない壮大なドラマが盛り込まれています。 ゲーム詳細情報はこちら |