――『無双OROCHI』を開発するにあたって、発想の原点はどういったところから生まれたのでしょうか。 「無双」シリーズは、これまで、アクションゲームとしての楽しさをずっと追求してきたシリーズです。最初に『真・三國無双』を作りはじめた頃というのは、格闘ゲームが隆盛で、操作方法がどんどんマニアックな方向に進んでいた時期でした。技を出すために相当複雑なコマンドが必要だったり、「この技に対抗するにはこの技を出さないとダメ」というような、ユーザー側にかなり緻密な操作を求めるゲームが増えつつありました。しかし、私たち開発チームは、そういった流れに疑問を持っていたんです。「直感的に楽しめる、誰でも楽しめる」アクションゲームを作りたいと考え、私たちはシリーズを通してずっとそれを目指してきました。 そしてここで、次世代ゲーム機に移行する境目の時期にあたり、シリーズを通して築き上げてきた「アクションゲームとしての面白さ」をさらに高めたものを作りたいと思い、この『無双OROCHI』の企画がスタートしました。

――本作での画期的な点はどんなところですか? 1 番画期的といえるのはやはりアクション システムですね。まず特徴的なのが、チームバトルシステムを採用したところです。プレイヤーは、3 人のキャラクターでチームを組み、ゲーム中にリアルタイムで操作キャラクターを切り替えながら戦います。また、キャラクターにアタッカータイプというものを用意しました。各キャラクターは、「パワー」「スピード」「テクニック」という、いずれかのタイプに当てはまるように個性化されています。それぞれ、アタッカータイプに特化した新しいアクションが追加されていて、多くの敵を倒すと “アタッカータイプ熟練度” がアップし攻撃力が増すという仕組みになっています。
――Xbox 360 版としての新しい要素はありますか? ストーリー上では新たな要素というものは追加していないのですが、やはり、ハードの性能が段違いに向上しているので、全体のビジュアル表現を大幅にアップさせています。キャラクターも、ステージも、エフェクトも、ホントにものすごくキレイですよ。また、「無双」シリーズの特長のひとつである大量の敵兵も、かなりの数を登場させることが可能になりました。
――シリーズファンにとって嬉しい仕掛けはありますか? アクションはもちろんですが、『真・三國無双』と『戦国無双』、時代も国も違う、双方のシリーズに登場した総勢 77 人のキャラクターが一堂に会するところも、本作の大きな特長です。 両シリーズとも歴史上の人物が登場するのですが、”コーエー流” の味付けでかなりキャラクターが立っていますので、キャラクター自身の人気というのがかなりあるんですよ。人気のキャラクターは、男性、女性でけっこうバラバラではあるのですが……女性は『真・三國無双』の周瑜や陸遜、『戦国無双 2』の浅井長政や石田三成といった美形キャラの人気が高いですね (笑)。トータルでは、『真・三國無双』では趙雲、『戦国無双』のほうでは、やはり主人公格である真田幸村が人気のようです。そういった中で、ありえないと思えるようなキャラクター同士の邂逅だったり、チームでの組み合わせができたら、すごく面白いのではないかと考えました。 ゲーム中でキャラクター同士が出会うと、掛け合いというか、お互いにしゃべりかけるのですが、「このキャラをプレイしていて、この人に会ったらこんなことをしゃべった!」みたいな意外性のある小さなサプライズが、77 キャラ分それぞれすべて用意されています。キャラクター性を知っているとクスッとなるようなところもあって、シリーズファンの皆さんにもきっと喜んでいただけるのではないでしょうか。
――開発を進めるにあたって苦心された点はどんなところでしょうか? 魔王が作り出した異世界ということで、その世界設定を作っていく段階が 1 番苦労しました。世界観を決めて、今までになかったありえない組み合わせに 77 人のキャラを当てはめていって……。ストーリーは「魏」、「呉」、「蜀」、「戦国」の4つが用意されているのですが、たとえば「魏」のストーリーに従来の魏の武将が登場してくるとは限らず、『戦国無双』の武将がいたりします。途中の経過もそれぞれ違いますし、どんな武将がどのタイミングで登場するのかといったところも、全く予想のつかない展開になっています。この 4 つのストーリーラインに矛盾が起きないように世界設定をするのが結構大変でしたね。
――オススメの遊び方はありますか? やはり 3 人でのチームバトルという部分が、1 番オススメのポイントですね。たとえば、忍者チームを作ってみたり、美形チームを作ってみたり (笑)。何でも、ユーザーの皆さんの好きなように武将を組み合わせて楽しんでいただけたら嬉しいです。 また、今回は武器についても「融合システム」というものを用意しました。従来では、武器を手に入れたときに、いらないものは捨てていくというやり方だったのですが、今回は所有している武器同士を融合させて、攻撃力や特殊効果をアップさせることが自由にできます。自分の好きな最強武器を作ることができ、コレクションやカスタマイズの楽しみも増えました。
――本作オリジナルの敵キャラクター、「遠呂智」と「妲己」についてお教えください 今回、『真・三國無双』と『戦国無双』という異なる要素をミックスして、最終的な目標の設定として 1 番しっくりくるのは、やはりラスボスのような存在がいて、それを倒そうという目的があると分かりやすいのではないかなと思いました。「じゃあ誰をボスに?」と考えたときに、やはり両「無双」の世界観からかけ離れすぎない、アジアの神話や伝承からモデルを探すのがよいだろうと。「遠呂智」はヤマタノオロチ、「妲己」は九尾の狐ですね。登場するキャラクターたちが、濃い~人ばかりなので (笑)、その人たちに負けないような、強いキャラクター性が出るように意識して作りました。 ある条件を満たせば、ゲーム中でこの 2 人を操作することもできます。遠呂智はラスボスということで、とにかく最強、強さを意識してデザインしているので、わりとあまり何も考えずそのまま使っていただいてもかなり強いです。妲己の方は、ふわふわ浮いている 2 つの球体を使って攻撃するんですが、従来にはない新しい動きを意識して作っているので、これまで見たこともないような、新鮮な操作感を味わっていただけるのではないかと思います。

――最後に、メッセージをどうぞ! この作品は、これまでにない新しいアクション性を感じていただけるように、システムの追加などさまざまな要素を取り入れました。実際にプレイすることで、あらためてアクションの面白さを感じていただけたらと思います。また、『真・三國無双』と『戦国無双』のキャラクターたちが作り出す「ありえない」組み合わせの妙もぜひ楽しんでください! |