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日本語版移植の立役者、高橋氏が語る!
究極 RPG 『The Elder Scrolls IV : オブリビオン』の魅力

株式会社スパイク
『The Elder Scrolls IV : オブリビオン』
日本語版プロデューサー 高橋 徹 氏


【経歴】
株式会社カプコンにて「グランド セフト オート」シリーズのローカライズなどを手がける。 その後、株式会社スパイクに移り、同社の海外ローカライズ作品を統括する。

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数々の良質な海外ゲーム タイトルの日本語版移植を手がけている株式会社スパイクのプロデューサーおふたりに、この夏から秋にかけて発売される同社の注目作品について全 3 回のスペシャルインタビューを実施しました! 第 1 回目は、話題の RPG 大作『The Elder Scrolls IV : オブリビオン』。その魅力を日本語版プロデューサーの高橋さんにたっぷり語っていただきます。


――日本のユーザーから熱烈な発売要望のあった『The Elder Scrolls IV : オブリビオン』ですが、日本語版の発売を英断されたきっかけは何だったのでしょうか?

もうまさに、ユーザーの皆さんからの要望が多かった、ということに尽きます。いわゆる “洋ゲー” のしかも RPG となると、なかなか日本では受け入れられにくいジャンルではあるのですが、『The Elder Scrolls IV : オブリビオン』はとにかく海外でもとても評価が高くて。ゲームは通常、このくらい売れるだろうという数字を出してから発売に向けて動き出すのですが、それに縛られてしまうと、このジャンルではなかなか難しい。そういうわけで、誰も手を出しかねていたんですね。でも、やはりゲームを送り出す側、我々の使命というのは、ユーザーが望むものをきちんと届けてあげることでもあると思うんです。当然、商売なので売れることは大事なのですが、それだけじゃいけないんじゃないかなと。今回は、本当にユーザーの皆さんの熱意に動かされた結果の日本語版発売ということになります。


――この作品ならではの魅力はどんなところにありますか?

RPG のイメージというと、どうしても繰り返しの作業が多いというところがあると思うのですが、この作品に関してはそうではないんですね。「自由度」といってしまうとありきたりな言葉になってしまいますが、メインストーリーはありつつも、それとは関係なく色々と自分なりの楽しみ方を探せるところが 1 番の魅力です。RPG にありがちな「コレをやらなくちゃいけない」というところが、逆にないんです。ストーリー自体は、メインクエストをクリアしていくたびに、次のクエストが示されて、進行していきます。ただ、それを放っておいて、「町の人に話しかけたらおつかいを頼まれたからやってみようかな」とか、「面白そうだからギルドに入ってみよう」みたいなことをしていてもいい。途中でメインクエストに戻ることも出来ますし、クエストを何もやらないで、おうちのディスプレイを楽しんだり。とにかく、好きなときに好きなことができます。

クエストも受けられる数に制限はないので、いろいろなところで「はいやるよ、はいやるよ」ってガンガン受けていって、全部ほったらかしちゃうのも OK。実は僕、けっこう気が短いので、自分でプレイしていても、クエストを受けたはしから忘れてしまうことが多くて (笑)。たとえば、「弟を探してほしい」という人がいたとして、一応そのクエストは受けているんですけど、そんなこと忘れて歩き回っていて、「ああ、新しい町だ」ってひょこっと入ってみたら、たまたまその弟と出会ってしまってクエスト完了! となったこともあります。ああしなさい、こうしなさいという受身ではなく、自分なりの楽しみを好きなように見つけて遊ぶことができるのが、このゲームの最大の魅力だと思います。


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――自分以外のいわゆる NPC (ノンプレイヤーキャラクター) も、この世界で普通に生活している、とのことですが。

このゲーム内に登場する人々は、周囲の状況に応じた行動をすべて自律的に決めて、普通に生活を送っています。これはちょっとした笑い話なのですが、先日、プレイ中に自分のキャラクターの体力が落ちたので、教会で一休みをしたんです。でも、その寝ているあいだに、どうやら吸血鬼に噛まれてしまったらしく、起きたら、ヴァンパイア病にかかっていて……。この病気にかかると、だんだん昼間に歩けなくなってしまうんですよ。それを治すための特効薬を探すクエストもあるのですが、夜のあいだにほかの人間をカプっと咬むと、しばらくは昼でも出歩けるようになるんです。たぶん僕の場合も、そういうわけでヴァンパイアになってしまったほかの誰かにやられたんでしょうね。こんなふうに、自分が何をしていても、ゲームの中の時間は動いているし、NPC もみんな自分なりの意志を持って行動しているんです。ただ、教会でやられたのはちょっとショックでしたね (笑)。


――英語から日本語へのローカライズで苦労された点はありますか?

翻訳する部分が全部で 65 万ワードくらいあるんですが、これはボリュームでいうと、普通のアクションゲームの 12~3 本分に相当します。物量がものすごく多いので、もちろんそういった意味では大変でしたが、比較的スムーズに進行したと思います。これだけの量なので、「やる」「やらない」といったことも含めて、最初にある程度スケジュールを切って、ハラをくくってやるしかないなと。

今回は、「ブックス」という、ゲーム内で読める本もすべて翻訳しました。これは、家だったり、本屋さんにあるような普通の書物から巻物まで、500 冊強くらい。中には数十ページにも及ぶものがあるんですが、それらも全部日本語になっています。その国の歴史について書いてあるようなストーリーラインに関わるものもあれば、誰かが誰かに書いたラブレターみたいなものや、ジョーク集みたいなものもあります。日本語になると、けっこう読みこんじゃいますよ (笑)。


――海外発の RPG というと、初心者にとってはハードルが高いと感じてしまう面も多いのですが、そのあたりについてはいかがでしょうか。

『The Elder Scrolls IV : オブリビオン』は、自由度が高くて、マップも広い。だからこそユーザビリティーに関しては、非常に気を使って作られています。どんなレベルのユーザーでも楽しめるように設計されているんです。それが、このゲームの本当に素晴らしいところでもあります。

たとえば、クエストを進めていく上で、マップに、「次はココに行きなさい」という表示が出てくるんですよ。すると、そこに 1 番近い地点の町とか、自分がすでに発見した場所に瞬間移動できるので、淡々とクエストを進めることもできます。また、キャラクターも、最初に種族や職業を決められるのですが、それにずっと縛られることなく、ゲーム内で自分が取った行動によってステイタスが上がっていきます。あまり深く考えずに、自分が好きなようにプレイしていけば、その通りに育っていくので、キャラクターをかなり自然なかたちで成長させることができます。敵も自分のレベルに合った強さで登場するので、”レベル上げ” をあえてする必要もありません。

もちろんこれは初心者だけの話ではなくて、コアゲーマーならコアゲーマーなりのやり込み要素もたっぷりありますし。何しろできることはいっぱいあるので、どんな方でも自分なりの楽しみ方を見つけていただけると思います。


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――では最後に、ユーザーの皆さんにメッセージをどうぞ。

長らくお待たせいたしましたが、もうすぐ出来上がります。このゲームをご存知の方も多いかと思いますが、海外でこれだけ高い評価を得て、日本でも英語で楽しんでいる方々がすでにたくさんいたということは、きっと、人を魅了する特別な何かがこのゲームにはあるんだと思います。ぜひ、この日本語版をきっかけにトライしてみてください。必ず満足させる自信があります。

The Elder Scrolls IV : オブリビオン

タムリエル中心部に位置するシロディール地方――主人公は、謎の暗殺者によって無念の死を遂げた皇帝から、行方不明になっている皇帝の後継者を捜し出す使命を与えられる。しかし、統べる者が居なくなった間隙をついて、オブリビオンの門 (タムリエルの世界に現れる魔界の門) が開く。門の中からは魔物どもがあふれ出し、シロディールに押し寄せて住民や町を襲い始めた。皇帝の後継者を捜し出し、世界を脅かす邪悪な企みを阻止してタムリエルを救えるかどうかは、全てあなたの腕にかかっている――。

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