――発売まであと 1 ヶ月を切りましたが、現在の心境はいかがですか?
最初にアレグレット役のお話をいただいたときに、アレグレットのキャラクター設定とセリフの台本、あと実在したショパンが登場する話だっていう程度の情報しか僕は知らなかったんです。配信されているムービーを観て、映像がきれいなのはもちろんですが、ゲームとしてのワクワクする部分もいっぱいあって。「全体を通したときにどういうストーリーになるんだろう?」と、演じた自分自身の中でも多くの謎を秘めている作品ですね。どんなゲームになっているんだろう、とにかく早くやりたい! と、すごく楽しみにしています。
――下野さんが演じた「アレグレット」はどんな少年ですか? アレグレットは模範的ないわゆる “いい子” だったり “勇者” という感じではないんです。最初は、弟分のビートと一緒にパン泥棒をしたりするのですが、それは貧しい人たちのためであり、不幸な人を助けてあげたい、という優しさからの行動なんです。見返りがほしいということでは全然なくて、自分がそうしたい、困っている人たちを見過ごせないからやっている。アレグレットのこういう正義感の強い性格が、僕自身大好きで。「力が強くて優しくて、どんなときにも負けない!」みたいな完全な勇者よりも、自分たちと同じ目線にいるな、共感できるな、という部分がたくさんある魅力的なキャラクターだと思います。

――アレグレットと下野さんご自身では、何か共通する部分はありますか? そうですね、自分の感情とか、言いたいことを相手に伝えるのが下手なところが似ているかもしれません。多分、アレグレットは、伝えたいことがあるときに、それをストレートに伝えるのが恥ずかしくて遠回しに伝えたり、逆に真っ直ぐすぎたり。相手にうまく伝わらなくて勘違いされてしまうことが多々あると思うんですよ。僕も「遠回りすぎて何が言いたいのかわからない」って言われることがけっこうあって (笑)。ストレートに伝えようと思ったら、勢いがよすぎて行き過ぎちゃったり……。そういうちょっと不器用な部分が似ているような気がします。もっと素直に伝えられればいいんですけどね(笑)。
――収録のときに苦労した点はありますか? ゲームの声の収録は、基本的にアニメーションなどのアフレコとは違って、みんなで映像を前にして演じるわけではないんです。相手のセリフや芝居を想像しながらそれぞれ 1 人ずつ録るので、いつもすごくドキドキしますね。戦闘シーンでのかけ声なども、ただ攻撃するといっても、剣を上から振るのか、横にはらうのかで違ってくる。僕の場合は、実際に自分の動きとして頭の中で思い描く……んですけど、実際に体が動いてしまうこともあります。いや、本当はノイズが入ったりしちゃうので、いけないんですよ (笑)。やっちゃいけない、と思ってはいるのですが、どうも、たとえば「ヤッター!!」って感じのときには一緒に手を上げてしまうような癖があるらしくて。抑えなきゃいけない、とわかってはいるのですが、気持ちが高ぶりすぎると、どうしても制御できなくなってしまうんですよね。トレーラー ムービーにも出てくる、ポルカの名前を叫ぶシーンは、感情移入しすぎて、声がちょっとつぶれかけてしまったりもしました (笑)。
――ユーザーの皆さんに、メッセージをどうぞ! 実は僕自身、ゲームは昔からすごく好きなんです。最近は、映像がきれいなゲームがとても多いのですが、リアルさとか美麗さを追求するあまり、ゲーム本来のワクワクする部分とか、楽しさが忘れられているような気がしていたんです。でも、この『トラスティベル ~ショパンの夢~』に関しては、映像、音楽、ドラマ、ゲーム性、全部がすごくバランスがよくて、本当に面白そうだなと思える RPG に出会えた! という感じですね。すみません、ただのゲーム好きの素人が勝手なこと言っちゃってますけど (笑)。あとはやっぱり、僕自身としては、ちゃんとアレグレットが皆さんのイメージどおりに演じられているかな、という期待と緊張もあります。そのあたりも楽しみにしていてください! |