製品情報オーバーロード : 魔王サマ 復活ノ時開発元: Triumph Studios 発売元: マイクロソフト株式会社 ![]() ジャンル: アクション アドベンチャー 発売日: 2008/05/29 本体: Xbox 360 メーカー希望小売価格: ¥7,140 オフライン プレイヤー数 : 1 カスタム サウンドトラック ハイビジョン D4 (720p) Xbox LIVE 多人数プレイ オンライン協力プレイヤー数 : 1-2 コンテンツ ダウンロード ランキング ボイス対応 ゲーム コンテンツ | 悪の限りを尽くすか、善行を積むか…… |
| 村人たちを救うオーバーロード……あれ? 俺って魔王だよな? |
さて、タワーハートがあったカボチャ畑を過ぎると、いよいよ人間たちが住むスプリーの村が見えてきたが、村に通じる道路が封鎖されていて、村の中に入ることができない。スプリーの村の前に立つ人間たちは「ハーフリングに仲間を誘拐された」と訴えてくる。仲間たちを救出すれば村に入れる、ということのようだ。人間どもの言うことをすんなり聞くのもシャクなのだが、ここは自重して言うとおりにしてやろう。ここで恩を売っておけば、ゆくゆくは役に立つかもしれない。よこしまな心を隠しつつ、ハーフリングが人間たちを強制労働させているという、スレイブキャンプへ向う。すると、ハーフリングたちがオーバーロードに向かって攻撃を仕掛けてくるではないですか!? 魔王たるもの、楯突くものには容赦はしない。ミニオンたちに命じてかる~く返り討ち。檻の中に閉じ込められた村人たちを解放させると、人間たちは口々にお礼の言葉を告げるので、なんとも気分がいい。スプリー村に戻ってみると村の中に入れるようになっており、村長アーチーをはじめとした村人たちが歓喜の声をあげて歓迎してくれた。感謝されるのも悪くないかな、と魔王らしからぬことを考えてしまう。そんななか村長が、ハーフリングに盗まれた食料を取り返してほしいと依頼してきた。まあ食べ物がないのは困るだろう……と思ったが、どうにも釈然としない気分だ。魔王たるもの人間の小間使いのように働いていていいのだろうか。いや、囚われの村人を助け出して拍手喝さいを浴びたり、村人に食い物を取って来いと命令されるなんて、これが魔王であるはずがない! 心を改めて悪の道に走ることを決意。さあ村人どもよ、オーバーロードの真の力を見るがよい……。

| オーバーロード、ついに豹変! スプリー村を恐怖で支配! |
村人たちを恐怖で凍りつかせるときがやってきた。手始めにミニオンを村の広場に積まれているタルに突撃させる。中には武器や防具が入っていることがあり、暴れ回りながらもミニオンをパワーアップさせることにもなるので一石二鳥なのだ。次に辺りに建つ民家を襲撃。玄関のドアをぶち破って家に侵入したミニオンたちは、家の中を荒らしまくって武器や防具、ゴールドをかっぱらって大騒ぎだ。こういった「悪の魔王として当然の行動」は、村人の怒りを買うことに。「アンタたちタダじゃすまないわよ……」「何するだ! 」「人を呼ぶだよ! 」という村人の罵声を浴びるオーバーロードは、村の嫌われ者と呼ばれて人々に攻撃されるようになってしまった。先ほどまでの英雄扱いが嘘のようだ。ミニオンを指揮して襲いかかる村人を撃退し、何人かの村人を倒したところでついに「暴君」と呼ばれることに。やはり魔王と呼ばれるからにはこうでなくっちゃ。村の中を歩く足取りも、心なしか軽いような気がする。
ミニオンを従えて村を歩くオーバーロードの前から逃げ惑い、ひざまずいて命乞いをする村人たち。これこそ魔王! 破壊の帝王! 恐怖の運び手! 容赦なく襲撃を繰り返していると、ついに村人たちは「村一番の娘をお連れしました」と召使いの女性を献上しはじめた。おぉ、なんか魔王っぽい! ちょっと前まではヒツジと戦っていたとは思えないほどの悪い魔王っぷりにちょっと感動してしまいました。村中から人間の召使いを 10 人集めると、タワーの玉座の間に召使いの女性が集うようになり、むさくるしかった本拠地が華やかになった。略奪、放火、そして女性を献上させる。これこそ魔王の本懐! いやー魔王サマになって、ホントに良かった! ガハハハハハ!

……さて、そんな魔王っぷりを満喫していたところで、何気なくコントローラの BACK ボタンを押してみると、ミニオンの誕生数、死亡数、所持ゴールドなどの現在のステータスが一覧で表示された。その中に "堕落度" というパラメータに目が止まる。堕落度は罪のない人々を苦しめると上昇する数値で、先ほどまでの「魔王サマらしい」という行動は、すべてこの堕落度を上げることになるのだ。現在の堕落度は 30% 。だいぶ人間をこらしめてきているので、かなり上がってしまっていた。堕落度が上がると見た目が凶悪になっていくということで、目をこらしてオーバーロードの体を見てみると、鎧からトゲが生えてくるなど少し凶悪な姿に変身している。数字や見た目でまざまざと見せつけられると、今まで自分がしてきた悪さの重みを実感した。またしても、このままでいいのだろうかと、葛藤するオーバーロード。そのとき、ふと人間と出会ったときにナールが言った「情けは悪のためでもあるのです」という言葉が頭をよぎった。つまり、ある程度は人間どもに甘い顔を見せてやり、ヤツらの力を利用することも悪にとって必要なことなのだ。……うーむ、さまざまな種族を治められる度量がなければいけないということか。究極の邪悪なる君主を目指すのもいいが、村人たちに慕われないのも寂しい気もする。堕落度が高くなるとゆくゆくは強力な魔法を使えるということだが、どうも強力すぎて周囲を巻き込む危険な魔法も多いようだ。ガハハ笑いまでして悪の魔王サマを満喫しておきながら何なのだが、ここはやはり態度を改めて、ミニオンだけでなく民衆にもやさしい君主を目指すべく最初からプレイしなおしてみるとしよう。いままでにいなかった新時代の魔王サマになるのだ!
| 高い自由度、プレイヤーの行動によって変化する世界がスゴイ |
ここまで「村人の頼みを聞いて仲間を助ける→その後村人たちと敵対する」という流れでゲームを進めてみたが、もちろん最初から村人たちを攻撃することもできるし、全面的に村人たちの願いを聞くこともできる。善になるか、悪になるかを決めるのはプレイヤーなのだ。オーバーロードの行動によって、ゲームの流れはどんどん変わっていく。たとえば村人たちの願いを聞く "善" の行動をとり続けていくと、村から女性を集めて召使いにするイベントは発生しないことになる。また、村の中ではさまざまなクエストが発生するが、そのクエストをどんな順番で進めていくかもプレイヤー次第と、何とも自由度の高いゲームになっている。

筆者は魔王といえば "悪" という先入観があったため、善なる魔王にもなれる、ということにとても驚いた。善なる魔王で進んでいったあと、果たしていったいどんな展開が待ち受けているのか、非常に楽しみだ。純粋にアクションアドベンチャーとしても楽しめるのは間違いないが、善・悪について考えながらプレイしてみるのもおもしろいかもしれない。
あなたの心の中の魔王は善? 悪? それとも……?
【Writing】
深水ヒロシ