
製品情報ロストオデッセイ™開発元: ミストウォーカー/フィールプラス/マイクロソフト 発売元: マイクロソフト株式会社 ![]() オフライン プレイヤー数 : 1 Dolby Digital (5.1 ch) カスタム サウンドトラック ハイビジョン D4 (720p) 公式携帯サイト![]() | ソフトレビュー No.1国産 RPG の底力を見せつけた、前評判以上の傑作でした! |
| プレイ開始から引き込まれる、圧倒的な映像美と壮大な物語 |
2007 年末最大の話題作 ロストオデッセイ がついに発売された。昨年 ブルードラゴン を大ヒットさせた、坂口博信氏率いるミストウォーカーが手がける、大作ファンタジー RPG だ。本作を店頭で見て、まず初めに驚かされたのがパッケージ。従来のケースの約 2 倍の厚みがあるケースは、ゲームショップの販売棚に置かれると存在感タップリ。手に取るとさらに重量感にビックリ。それもそのはず、本作はなんとディスク 4 枚組みという大ボリュームの作品なのだ。お店を訪れる他のお客さんの注目度もじっくりと観察したかったが、それよりも「早く遊びたい」気持ちのほうが強かったので、パッパと買い物を済ませて家路に急いだ。
帰宅して落ち着くヒマもなくプレイ開始。プレイ直後から、めちゃくちゃ作り込まれたムービーが再生される。坂口氏が築き上げた独特の世界観を持つムービーは、間違いなく Xbox 360 史上最高クラスだ。キャラクターの肌の質感や表情、動きなど実に人間らしく、ずっと何時間でも見ていたいほどだった(でも、それじゃゲームにならないね)。そして、そのまま戦闘シーンへシームレスに移行。昨年の TGS や、先行配布された体験版でおなじみのシーンだけど、やはり何度見ても鳥肌が立つほど格好いいね!
ゲームの物語は、ふたつの強国ウーラとカントとの戦争シーンから始まる。プレイヤーは本作の主人公カイム・アラゴナーとなり、ウーラ軍の傭兵としてこの戦争に参加するのだ。しかし、ウォール高原での熾烈な争いの途中、空から謎の惑星が落下してきて、直撃を受けた両軍は壊滅状態となってしまう。だが、落下地点にいたはずのカイムは無事だった。そう、彼は千年もの時を生き続けている不死身の体を持つ傭兵だったのだ――。
このようなプロローグで、この壮大な物語は幕を開ける。これまでに ファイナルファンタジー シリーズを初めとする、数多くの RPG を手がけてきた坂口氏らしく、息もつかせぬ展開でプレイヤーをゲームの世界に引き込んでくれる。これはもう、「さすが」のひと言に尽きる。ちなみに本作の舞台は、30 年前に発見された新たなエネルギー "魔導力" によって、魔導産業革命が起こった世界。ちょっと退廃的な雰囲気は、かの FF VI を彷彿とさせ、RPG ファンならニヤリとしてしまうだろう。
以後のストーリーに関してはネタバレになってしまうため、実際にプレイして、その涙抜きでは語れない哀しき物語を体験ほしい。ゲーム序盤は、キャラクターを操作しては映像を観て、そしてまたキャラクターを操作……ということを繰り返しつつ、重厚なストーリーが展開されていく。本作の魅力は、きっとこの映像パートとゲームパートの絶妙なバランスなのだろうと思った。
たまにゲームを遊ぶとき、クリアーや実績解除だけを目的に作業的なプレイする人がいるが、ロストオデッセイを遊ぶときは、ぜひジックリと物語を楽しみながらプレイしてほしい。もうホント、泣ける物語なんですよ!
| ゲームの内容は RPG ファンの期待を裏切らない |
さて、ゲームの内容について紹介してみよう。大まかなシステムはスタンダードな RPG なので、すんなりと始められるだろう。これといったクセもなく遊びやすく、親切丁寧に作られている。だがしかし、当然本作オリジナルの要素もある。スキルリンクシステムや、エイムリングシステムがそれだ。これらを使う場面にさしかかると、ゲーム中にチュートリアルが表示されるのでスグに使い方を習得できるはず。
スキルリンクシステムとは、パーティー内のキャラクター間でスキルを教え合うコマンドだ。スキルとは、敵からアイテムを盗める "ぬすむ" や、敵の属性や弱点が表示されるようになる "特性みやぶる" など、キャラクターを強化する能力だ。ちなみに魔法も "レベル1白魔法" というようにスキル扱いになっており、このスキルを所持していないと魔法は使えない。
通常のキャラクターはレベルが上がると自動的にスキルを覚えるが、主人公カイムをはじめとする不死者たちは、いくらレベルを上げても自動的にはスキルを習得しない。彼らは、他のキャラクターが所持するスキルを、戦闘を通じて覚えていくのだ。具体的には、スキルリンクで覚えたいスキルを選び、戦闘で得られる SP が一定以上溜まるとそのスキルを覚えられる、という仕組み。スキルリンクできるスキルは 1 つずつなので、少しずつスキルを覚えていくことになる。
どのスキルを優先して覚えさせるかは、プレイヤーの自由だ。どのようなプランでキャラクターを成長させていくか、あれこれ考える楽しさも味わえるのだ。ちなみに、不死者が覚えたスキルはそのままでは使用できず、セットすることで初めて使えるようになる。セットできる数は決まっているので (アイテムで増やすことが可能)、ここでも「どんなスキルの組み合わせで戦おうかな」と悩むことになるだろう。いや、それが楽しいんだけどね。
そして、もうひとつのエイムリングシステムは、バトルシーンが単調になりがちの RPG に、アクション要素を取り入れた斬新なゲームシステムだ。このシステムは、キャラクターにリングという特殊なアイテムを装備させると実行可能になる。
リングを装備したキャラクターが攻撃を行なうと、ターゲットした敵に輪 (リング) が表示される。ここで右トリガーを引きっぱなしにすると、新たに大きなリングが現れ、徐々に小さくなってゆく。ふたつのリングの大きさがピッタリになるタイミングでトリガーを放すと、リングが持つ効果が発動する、という仕組みなのだ。
一般的なターン制バトルだと、"たたかう" や "ぼうぎょ" といったコマンドを入力したら、あとは戦闘シーンを観ているだけで進行する。しかし本作は、このエイミングリングシステムのおかげで、命令後も緊張感が持続し、単なるザコ敵との戦闘も、単純な作業では終わらなくなっているのだ。
【Writing】
車 ポン吉
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