Search:
My Xbox
タイトル情報
ジェイド エンパイア ~翡翠の帝国~

開発元: BioWare Corp. ™

発売元: マイクロソフト

ジェイド エンパイア ~翡翠の帝国~

ジャンル: アクションRPG

発売日 : 2005/06/16

本体: Xbox

¥6,800

CERO D - 17 才以上対象
ゲーム レーティング: CERO D - 17 才以上対象
暴力

オフライン プレイヤー数 : 1

Dolby Digital (5.1 ch)

ソフトレビュー「No.2」

 


悪に立ち向かう勇者が善人とは限らず

 格闘ゲームが苦手な筆者でも……大丈夫、でした


皆様、はじめまして。蛯原と申します。ひょんなことから、このような超有名サイトでレビューを書かせていただく幸運に恵まれました。「ダメ! クビ!! お疲れ!!!」と、2 度目の登板を迎えることなく戦力外通告を受ける可能性がないとも言えませんが、しばしお付き合いくださいませ。

さて、筆者の記念すべき「Xbox.com」デビュー戦 @ 絶対に負けられない……いや、できれば負けたくない戦いが (以下略)。プレイしたのは、6 月 16 日にリリースされた ジェイド エンパイア ~翡翠の帝国~ である。ゲームライターにあるまじきことに、前知識はゼロ。しかも筆者、洋ゲーにはとんとうとく、パッケージ裏面には、超が付くほど苦手な格闘ゲームっぽい画面写真が掲載されていて、正直ドン引き状態である。

しかし口から出たのは「大丈夫っすよ。オレ、この手のゲーム得意ですから!!」という安ウケアイ。そんな自分の性格がちょっとカワイイと微笑みつつ、とりあえずプレイ開始。「どんな局面でもそれなりに対応できるだろう」という、短絡的思考からバランスタイプ (女戦士ウー) を選びスタートすると、何やら気合い入りまくりの男からいきなり勝負を申し込まれる。断ることもできたが、複雑なコマンド入力は一切ないと説明書に書いてあったので、キャラは女だけど男らしく受けて立つことに。

結果は、圧倒的な力差を見せつけ楽勝。好きな競馬に例えるなら、ムチも使わず馬なりで大差勝ちといったところだ……ってこの戦闘、チュートリアルでした。誰でも勝てるんじゃないか!!


 善人か悪人か──どっちつかずじゃダメ!?


男を返り討ちにした後は、言われるままにリー師匠と会話。将来、何をしたいのかという問いに対する選択肢は、「師匠と同じように弟子を取るでしょう」──うんうん、謙虚でよろしい。「こんな田舎から早く出て、大きなことをしたい」──言うね~、この小娘は──など全部で 4 つだ。

一応、弟子らしく謙虚に対応していたが、正直言うと、途中からメッセージをろくに見ず A ボタンを連打していた。だってこの爺さん、小難しいことばかり延々としゃべり続けて、話の核心にはなかなか触れないんだもん…。基本的に 1 つの会話中に何度も選択を迫られる上、その会話自体もかなりのボリュームなので、進行のテンポという点で評価が分かれるかも。とはいえ、パンチ一発で海賊船を火だるま (!) にする師匠の超人的能力に驚愕したあたりから、お話は一気に進展。その後は慣れたというのもあって、長い会話もさほど気にならなくなった。

ところがこの後、驚異的なパワーを持った師匠はアッサリと敵に捕まってしまう。「えっ、これからどうすれば!?」と途方にくれながらも先へ進むと、会話の選択肢の内容はさらにエスカレート。助けてほしいと乞う一般人に「協力するよ」と善人チックな選択肢が出てくるその下に、「見返りは?」と私欲丸出しの選択肢が出てくることもたびたび。

ここで、好意的に接すると経験値が大幅に上がることが多いのはまあゲームの文法として当然だが、「実社会だったら口が裂けてもいえない」と思える物欲丸出しな選択をしても、相手が当たり前のように大金を差し出してくるあたり、“ひっかけ”を狙ったイジワルな会話システムではないことがわかる。

さらに、うまく言いくるめて商品を値切ったり、自分の強さをだしにして、戦わずして敵を追っ払ったりもできる。そうやって選択肢を選んでいくことで、キャラクターの人格が「開掌の道 (=人の道を歩む)」か「閉掌の道 (=人の道を外す)」かに変化していき、こなせるクエストやストーリーも変わってくるようだ。

どのような人格に落ち着いても、最終的にはエンディングを迎えられそうな感じ。ただ、「開掌の道」に進むと“不朽の石スタイル”、「閉掌の道」に進むと“大嵐スタイル”という新たな攻撃方法を指導してくれる NPC がいるので、どっちつかずな人間にはならないほうがいいかも。

ちなみに筆者は現実の自分同様、いい人風で進めていった。しかし一度だけ、大金に目が眩み、とある町の水源であるダムの制御装置を破壊してしまった。この世界、結構お金が必要なんですわ。こういうのを一度経験してしまうと、落ちている骨をあさって小銭をセコセコと手に入れるのが馬鹿馬鹿しくなってくる。こうやって人は、道を外していくんでしょうね。ダムの修復を待つ人々の声が、中途半端に善人の筆者の耳には痛かった。あの人たち、みんな死んじゃうんだろうな……。


 拳法の世界で空中戦が待っているとは……


豊富なクエストも本作の特徴といえるだろう。複数のメインクエストを同時進行なんてのはごくあたりまえで、正直どうでもいいサブクエストも満載だ。こっちは世界の危機を救うべく奔走してるというのに、やれ結婚相手をみつけてくれだの、やれケンカの仲裁に入ってくれだの……。頼むからそんなの自分で解決してくれ!

ただね、少年 A とか老人 B とかじゃなくて、名前が付いた NPC がやたら多いんですわ。で、こういう人たちに話を聞くのは RPG の基本、ということで言葉を交わすと、もう相手の思う壺。気付いたら引き受けちゃってる、という具合だ。もちろん、完遂する必要はないのだが、性格上、頼まれたら断れん! 何でも屋に成り下がるウーであった。

戦闘システムは、格闘ゲームオンチの筆者でも楽しめる作り。コンボ攻撃に強攻撃、防御さえあれば何とか勝てるし、気力さえ残っていれば逐一体力を回復できるし、強敵が出てきたらそのつど難易度を下げればいいし (おいおい、オレ本当にゲームライターか?)。また、武器や魔術が使えるようになるとさらにラクになるが、武器は集中力を、魔術は気力を消費するので、無駄使いは禁物。調子に乗りすぎて袋叩きにされないよう、武術スタイルとうまく併用していこう。

あとは、果敢 (無鉄砲?) に敵の懐へ飛び込んでいく仲間に任せて、自分は安全なところから魔術を放つ、あるいは一生懸命戦ってるフリをする、という手段もある。こうした卑劣な戦い方をしたところで、「閉掌の道」に進むことはないので、安心して卑劣になってほしい。もちろん、こんな戦い方で最後まで行けるとは思えないが。

それなりに遊んだし、時間もないからそろそろ原稿に手を付けようかな、と思った矢先のことだった。ウー一行は、宮○アニメに出てきそうな虫っぽい飛空機を手にしてしまったのだ。ここで場面はなんとミニゲームのシューティングゲームに! 本作の“中国四千年の歴史”的イメージを一瞬にしてぶち壊す演出だったが、シューターな自分にとっては嬉しいサプライズである。これで、プレイに拍車がかかってしまったことは言うまでもない……。つうか要素が満載すぎて、この場ですべてをフォローなんて絶対無理!! あとは遊んで確認してください!!




【Writing:蛯原 秀夫】

【筆者紹介】
なんだかんだでこの業界に 15 年弱もいる U-35 ライター。「会話の進行チャートを作ってくれ、なんて頼まれたら地獄だな」などと、今の時代ではまずありえないことを、本作のプレイ中に考えてしまった自分は立派な (?) 職業病である。



ソフトレビュー「No.1」へ


© 2005 Microsoft Corporation. All rights reserved.

©2008 Microsoft Corporation. All Rights Reserved